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2025.07.15

(1/2)「侍タイムスリッパー」地上波初放送!金曜ロードショーで7/18に放送!奇跡のインディーズ映画を振り返る

本日は、いよいよ7月18日(金)に地上波初のテレビ放送が決定した、私にとって特別な作品『侍タイムスリッパー』について、その出会いから撮影秘話まで、熱い想いを皆様にお伝えしたいと思います。今回は、その第1回目

「侍タイムスリッパー」-との出会いについて

「侍タイムスリッパー」は、私にとって特別な意味を持つ作品です。
この作品との出会い、そして安田監督との協働は、俳優としての私の道をさらに深く切り拓く貴重な経験となりました。

安田監督からオーディションへの誘い

安田監督から「侍タイムスリッパー」への出演オーディションへのご招待メールをいただいたのが、すべての始まりでした。
実はその以前から、私は安田監督の自主映画『拳銃と目玉焼』を拝見しており、その作品が持つインディーズならではの魅力、満載のユーモア、そして「格好悪さがカッコいい」という独自のスタイルに強く惹かれ、監督の動向を注目していました。

そのため、オーディションのお誘いには迷うことなく「ぜひ受けさせてください」と返信させていただきました。

そして、私の芝居を気に入ってくださった安田監督から、「焼肉をおごるから会おうか?」とご連絡をいただいたのです。
奇遇にも実家が近いこともあり、すぐに面談の機会を設けていただきました。

この面談で、安田監督から「侍タイムスリッパー」が自主映画でありながらも本格的な時代劇を目指しているというお話を伺いました。

また、殺陣の経験の有無や、スタッフが不足しているため制作協力を仰ぎたいというお話もありました。
私は京都市、東映、松竹スタジオ協力のもと毎年開催されている時代劇制作ラボにも参加しておりましたので、その経験を活かし、できる限りの制作協力をさせていただくことを快諾いたしました。

その時の監督は、ご自身はほとんどお酒もお肉も召し上がらずに、「食べや、食べや!」と私に勧め続けてくださったのが印象的でした。

この時の監督には非常に良い印象を抱きましたね。
私の中で、「安田監督=焼肉をたらふく食べさせてくれる」というイメージが定着した瞬間でもありました(笑)。

「侍タイムスリッパー」の企画と安田監督について

企画、および脚本について

「侍タイムスリッパー」の企画は、私自身も似たような「時代劇復興」を願う作品構想を抱いていたこともあり、非常に共感できるものでした。
時代劇というジャンルにおいて、ともすれば「よくある作品」と捉えられがちかもしれませんが、この作品は、その「ど真ん中」を真っ直ぐに突き進む、非常に情熱のこもった作品だと感じました。
ストライクゾーンが狭いからこそ、そこに込められた監督の熱意と覚悟が伝わってくるようでした。

安田監督の人物像について

安田監督は、一見すると「熊」のような、非常にワイルドですが、親しみやすい印象を受けました。
気さくな関西弁を話されるその雰囲気は、どこかあの井筒監督を彷彿とさせるものがあります。
良い意味で「泥臭い」監督ですね。

最近のメジャーな売れっ子映画監督は、洗練された服装や態度をされている方が多い印象ですが、安田監督はその逆を行く、非常にユニークな存在だと感じました。
その泥臭さの中にこそ、監督の情熱と人間味が溢れているのだと確信しました。

第2回目に、つづく。

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