前編では、ルーク・スパーク監督との出会い、そして『プリミティヴウォー 恐竜戦争(Primitive War)』を初めて観た時の衝撃についてお話ししました。
後編では、この作品を日本公開へつなげた配給の話、そしてルーク監督が描く次の世界について、お話ししたいと思います。
今回は、その第二回目
配給もまた、人と人がつくる仕事
日本では毎年、たくさんの映画がつくられます。しかし劇場で公開できる作品は限られています。
話題の日本映画を大手配給会社が押さえ、中堅やインディーズ系の配給会社が劇場を取り合う。
そこへハリウッド大作も入ってくる。
一年先まで公開作品で埋まっているような状況です。
そんななかで、昔からお世話になっているオンリー・ハーツの奥田社長に相談しました。
すると奥田社長が、その晩に食事を予定していたキングレコード映像部の皆さんにこの作品の話をしてくださった。

「面白いねー、やろうか!」
こうして流れが生まれたわけです。まさに運ですね(笑)。
でも、その運も、長年かけて培ってきた信頼関係があってこそ。僕はあらためて、映画の世界は人の縁が生み出しているんだなと感じました。
配給については、オンリー・ハーツとキングレコードの皆さんに主導していただきました。
僕は、作品の面白さを信じ、日本の観客に届けるための最初の火をつけたかったんです。
世代を超えて楽しめる、贅沢な一本
公開当初は、山﨑貴監督の推薦もあり、かなり話題になりました。
劇場は50代以上の男性でいっぱいだったそうです(笑)。
戦争映画、ミリタリー映画が大好きな方たちには、まず前半から刺さる。
そして今、少しずつZ世代にも広がっています。
恐竜、ファンタジー、ホラーが好きな若い人たちに向けた、この映画の後半のとんでもないサービス精神が届いているようです。
ミリタリー好きの大人から、恐竜好きの子どもたちまで。
こんなに贅沢な映画は、なかなかありません。
次は『Premitive War 2』、そして日本へ
2026年末からは、『プリミティヴウォー 恐竜戦争2』と、恐竜とカウボーイの世界を融合させたSF西部劇シリーズ『Dinosaurs of the Wild West』の制作が始まる予定です。
その後には、日本を舞台にした作品も待機しています。
ルーク監督は本当にゴジラが好きで、日本公開時には新宿のゴジラホテルで知られるホテルグレイスリー新宿に泊まるほどです。
山﨑監督と話をしている時も、ゴジラへの愛があふれていました(笑)。
どうも『マクロス』にも興味があるようで、いつか実写化に関わる日が来るかもしれませんね。

『プリミティヴウォー 恐竜戦争』が日本のファンに愛されれば、続編も『Dinosaurs of the Wild West』も、きっと大きな盛り上がりになると思っています。
ルーク監督にはプレッシャーでしょうが、彼ならやってくれるでしょう!
俳優として現場に立つこと。次の世代を育てること。そして、面白い映画を日本の観客へ届けること。
これからも、肩書きに縛られず、面白いと思ったものには全力で関わっていきたいと思っています。
yutaka